曇。
音楽を聴く。■バッハ:カンタータ第63番「キリスト者よ、この日を銘記せよ」(カール・リヒター、参照)。現代にはこんな重厚さはないよ。■ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第三十二番op.111(アラウ1965)。■メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第二番op.13(ケルビーニQ、参照)。終楽章に得るところがあった。しかし、不思議な終り方だね。■モーツァルト:ピアノ・ソナタ第十一番K.331(ピリス、参照)。ピリスは中心を作る。トルコ行進曲は何だかさみしい演奏。この楽章が短調であることを思い出した。
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図書館から借りてきた、菅野昭正『小説家 大岡昇平』読了。あまり感心しなかった。大岡昇平を「批評」するとなれば、彼は徹底的に事実に拘った小説家であるから、大岡昇平が鴎外に対してやったように、大岡と同等以上の資料を使って、彼の事実の扱い方を検証する必要があるだろう。もちろん、恐らくこれは、誰にもできないことである。また、大岡には「恋愛」(大岡自身は「姦通」と書いていたように覚えているが)を主題にした小説群があるけれども、本書ではなぜ大岡が「恋愛」小説を書くかについては、探求のメスが及んでいない。結局本書は「批評」ではなく、読書感想文であると云わざるを得ない。別に、読書感想文でいけないということはないが、それならブログにでも書いておけばいいのではないか。ということはない? どうでもいいか、そんなこと。
しかしまあ、自分は学生の頃大岡昇平をよく読んだので、懐かしいことは懐かしかった。『レイテ戦記』の圧倒的な強度は、今でもよく覚えている。意外と『野火』は覚えていないので、その気になったら再読してみたい。
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栗本薫の方が早かったなあ。結局グイン・サーガは未完。
図書館から借りてきた、小野田博一『ようこそ「多変量解析」クラブへ』読了。まあ大凡のところは理解したと思うのだが、結局はデータのことをよく知っていないといけないのだから、ありがたみが今ひとつわからない。自分が生のデータを扱ったことがないからだろうな。因子分析は、少ない因子でデータを説明したいというだけ(?)でしょう。あとは自分の気に入るように因子を操作すると。そんなことでいいのかなあ。回帰分析でも、最初にモデル式を決めないといけないのだから、経験が要るよね。むしろ、導入に出てきた、多次元尺度構成法や主成分分析の方がウレシイような気が。
計算自体は、四則演算と行列計算だけだから、別にむずかしくないよね。ただ行列計算だから、要素が多くなってくると手計算では無理。だからコンピュータを使うというわけか。将来何かに使うかなあ。
ようこそ「多変量解析」クラブへ 何をどう計算するのか (ブルーバックス)
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