大江健三郎『叫び声』

曇。時折、雪。
音楽を聴く。■アルビノーニオーボエ協奏曲ハ長調op.9-9、変ロ長調op.9-11(ホリガー、参照)。何と上手いこと。■シューベルト弦楽四重奏曲第二番D32(コダーイQ、参照)。■シューベルト:ピアノ・ソナタ第十四番D784(内田光子参照)。目の覚めるような演奏。深い。■ベートーヴェン交響曲第八番op.93(ラトル、参照)。そんなに悪くないことない? 元気な演奏だけれど。■エルンスト・トッホ:弦楽四重奏曲第十三番op.74(ブッフベルガーQ、参照)。これは相当にいい曲。ショスタコーヴィチを少し前衛に進めた感じ。

大江健三郎『叫び声』読了。本書は作者の精神的危機のときに書かれたということであるが、読者というのは薄情なもので、そんなことはお構いなしに読む。何かやたらと刺激的、露悪的なことを書こうとしているのはわかるが、それが何なのであろうか。刺激の強さだけなら、現代はより強烈なものが幾らでもある。それに、貧乏くさくてダサいんじゃないの、と云えば暴言であろうか。何ともやり切れない感じがする。ただ、大江健三郎という作家の作品の中での位置づけというのなら、また話はちがうかも知れない。それに、本書が作家の才能を現しているのは、明らかだ。「おれはオナニイの魔なんだね」なんてのは失笑だが、時代だと思って許すことにしよう。まったく何様的感想で、すみません。

叫び声 (講談社文芸文庫)

叫び声 (講談社文芸文庫)


古い XP機に Lubuntu 14.04 を入れたのは、予想より遥かに役立っている。今のようにメイン機の調子が悪いときは、使えるサブ機があるというのは大きい。また、Windows に慣れてしまった自分には、Ubuntu は使いにくかったので、Windows ライクな LXDE をデスクトップに採用している Lubuntu はその点でも使いやすい。それに Lubuntu のいちばんの売りは軽さですね。十年前の PC でもストレスをあまり感じずに使えるのが嬉しい。壊してもいい PC がある人には、是非 Linux を入れてみることをお勧めします。