超初心者のためのプログラミングに関する「旅程表」(2)

昨日の記事に書かなかったことを、ちょっと記しておきます。ぐぐる参考にして下さい。

ファイルとフォルダ

 ファイルフォルダはさすがに御存知ですかね。大雑把に云うと、ファイルは「文書」で、フォルダは「書類入れ」です。ファイルにもフォルダにも名前が付けられます(ファイル名フォルダ名)。ファイルがたくさんあるとわけがわからなくなってくるので、書類入れ(フォルダ)に入れて整理しておくわけです。その書類入れも整理したかったら、フォルダの中にフォルダを入れることもできます(多重に入れ子にしても構いません)。ちがう文書(ファイル)に同じ名前はつけられませんが、別々のフォルダに入っていれば同じファイル名でも問題ありません(フォルダ名の場合でも同じです)。
 フォルダは「書類入れ」なので、windows では書類ケース(書類鞄?)のような絵(アイコン)で表示されています。ダブルクリックで開きます。なお「フォルダ」というのは windows 独特の呼び名で、他では「ディレクトリ」と呼びます。
 ファイルは「文書」だと言いましたが、じつは色んな種類があります。昨日説明したメモ帳で文書を書いて保存したものは、まさしく文書(テキスト)なので、テキストファイルといいます。他にも画像ファイルだとか、動画ファイルだとか、音声ファイルだとかもあります。プログラムや HTML 文書もファイルです。つまり、データ(情報)の集まりがファイルなのですね。
 ファイルの種類は、その拡張子でわかります(windows の場合)。拡張子はファイル名の後にくっついているのですが、もしかしたらあなたの windows では、設定で拡張子が表示されないようになっているかも知れません、というか、たぶん表示されていないでしょう。よくプログラミングをする人などは、拡張子が見えないと困るので、見えるように設定している筈です。そのやり方は、「windows7 拡張子 表示」などでぐぐると出てきます。例えばここに書いてありますね。
 拡張子の例ですが、例えばメモ帳で鴎外の『舞姫』の感想を書いた場合、名前をつけて保存すると「舞姫の感想.txt」などとなります。この「.txt」というのがこの場合の拡張子で、テキストファイルを意味します。ただ、同じように文章を書いたファイルでも、ワープロソフトの Word で書いて保存すると、「舞姫の感想.docx」となります。これは Word のファイル専用の拡張子で、これはメモ帳では編集できません。色々あるのですね。画像ファイルでも「.jpg」のついたファイルが多いですが、「.png」とか「.gif」がついたものもあって、性質がちがいます。同じように、音声ファイルや動画ファイルも色々な種類があります。昨日述べた HTML 文書なら、拡張子は「.html」です。JavaScript のプログラムなら「.js」です。

インターネット

 超初心者は、インターネットにそれほど詳しくなくても何とかなります。「インターネットは世界につながっている」くらいでまあ大丈夫です。インターネットは奥が深いので、僕も初心者ですから、わからないことが山のようにあります。
 ここでちょっと書いておきたいのは、初歩的なことです。インターネットは自分のパソコンと世界中のコンピュータを繋いでいて、電話回線とか光ファイバーケーブルとか電波とかで、データ(情報)をやり取りしています。僕らはその深い仕組みは知らなくても、ブラウザを通してインターネットの世界に入っていけるわけです。面倒なことはブラウザがやってくれる。でも、基本的に自分のパソコン(PC)のブラウザで、他人の PC の「中身」を見ることはできません。ましてや、その中身を操作することなどできない筈ですし、できたら困ってしまうでしょう。自分の PC の中身はプライバシーがありますから、他人に見えては困ります。(でも、PC の安全性に問題があって、いわゆるコンピュータ・ウィルスというやつに PC が「感染」して、中身が漏れてしまうことがあります。いわゆる「情報の流出」ですね)。
 では、ブラウザで何を見ているかというと、個人の PC ではなくて、インターネットで繋がったサーバー(というコンピュータ)の中身を見ています。これは中身を見ていいようになっているもので、サーバーは多くは企業がもっています(でも、個人でも、僕でも、もとうと思えばもてます)。だから、僕のこういう Web ページは、FC2 というサービスをやっている会社のサーバーの中にあるので、誰でも見られるのです。逆に、インターネットで見てもらおうと思えば、見てもらいたい中身をサーバーに入れる(アップロードする)ことが必要になります。
 なお、その逆で、サーバーから自分の PC へファイルを落とすのが、いわゆるダウンロードです。ネットをやっていてウィルスに感染するのは、まずはダウンロードをしたときです。セキュリティ・ソフトを使っているならば、Web ページを見たくらいで感染することはまずありません。変な表示が出ても慌てないように。Eメール経由で感染する場合も、メールをダウンロードしているからです。
 なお、インターネットは必ずしもブラウザでしか見られないわけではありません。プログラムを組んで、それによって情報のやり取りをすることができます。これはネットワーク・プログラミングなどと呼ばれます。それから、サーバーに使うコンピュータは、企業などでは大きなものを使っていることが多いですが、自分個人の PC をサーバーにすることもできます。でも、これは僕もやったことがないです。仕事でプログラミングをする人は、たいていサーバーを扱う技術が必要になるのです。(PM3:01)