晴。
音楽を聴く。■ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第六番op.70-2(トリオ・ヴァンダラー、参照)。こんな曲あったっけ? 覚えていないなあ。
Chrome でやはり WebRTC が働いている。無効にできないのかなあ。
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小野善康『不況のメカニズム』読了。新書ながら、自分にはハードだった。まず、本書を読んだいちばんの理由である乗数効果の否定であるが、本書での説明は簡単である。つまり、公共事業であろうがバラマキであろうが、それが同額であれば効果は同じだというのだ。何だか乗数効果とは関係がないような気もするが(乗数効果の否定の理由が詳しく書いていないのではないか)、とにかくこの説明だと公共事業はダメなように思える。しかし著者は、価値のあるものを造るのなら、公共事業の方がバラマキよりいいと云う。けれども自分などの感覚では、そうなると役人にやらせるより、最初から市場にまかせた方が効率的なような気がする。すると、新自由主義になってしまうのだが。どうもよくわからない。きちんと読めていませんかねえ。(しかし、著者はどうして無理な公共事業をやって破綻した夕張市に対して、同情的なのか。)
だいたい、著者は本当にケインジアンなのだろうか。本書では、ケインズが至るところで批判されていて、新古典派の方に有利な話も少なくない。著者の「消費の利子率」については、専門的すぎて判断できない。反リフレ派的論説は、これも自分には何か変な感じで、よくわからない。インフレターゲットの有効性は、ほぼ実証されたのではないか。おおよそのところ、本書は新書ながら、相当に専門的な本だと云えると思う。
不況のメカニズム―ケインズ『一般理論』から新たな「不況動学」へ (中公新書)
- 作者: 小野善康
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2007/04
- メディア: 新書
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音楽を聴く。■ブラームス:ピアノ協奏曲第二番op.83(ギレリス、ヨッフム1972、参照)。古典的名演。歴史に残る演奏とは、こういうのを指すのだろう。宇野功芳氏はギレリスはいなくても困らないピアニストだと述べていたが、このレヴェルになると好き嫌いを超越していると思うのだけれども、如何? ギレリスは「鋼鉄のピアニスト」なんて云われたが、技術や迫力だけではないよ。何という美しい音。それから、ヨッフムも BPO も素晴らしいです。BPO はカラヤンの全盛期の頃で、さすがに今はこれほどではない。繰り返し聴きたくなる録音でしょう。(AM1:11)■ブラームス:幻想曲集op.116(全七曲)(ギレリス、参照)。つい聴きたくなった。これもいいね。(AM1:55)