『宮崎哲弥 仏教教理問答』

晴。
音楽を聴く。■テレマンターフェルムジークI(IV.二つのヴァイオリンと通奏低音のためのトリオ・ソナタ、V. フルートと通奏低音のためのソナタ、VI. 二つのフルート及び弦楽合奏通奏低音のための終曲)(ムジカ・アンフィオン、参照)。気持ちがいい。気持ちのよさだけなら、モーツァルト以上かも知れない。■バッハ:フルート・ソナタ第二番BWV1031(ランパル参照)。
早朝出勤。
昨日読んだ本に「乗数効果はない」とあったが、もしこれが本当ならば、大変な問題なのではないか。それなら、公共事業はほとんど無意味になるからだ。つまり、税金をもらったいわゆる「土建屋」に金が入るだけで、その後は誰も儲からないことになるのである。これは小野善康の論文によるそうなので、とりあえず小野氏の新書をポチってみたが。どういうものなのだろうね。
 ちょっとぐぐってみたら、小野善康氏は反リフレ派だそうで、色々な人が色々なことを言っている。まあ、自分のレヴェルを超えているので、それらに関しはっきりとしたことは言えない。ただ、小野氏は「増税して景気回復」なんてことを主張しているらしい。もちろん素人にはまったく理解できないが、ちゃんとした経済学者の言うことだから、きちんとした理由があるのであろう。まったく経済学はむずかしい。
今日で今年の仕事はお仕舞い。仕事場を大掃除してから帰る。

宮崎哲弥 仏教教理問答』読了。いやあ、むっちゃおもしろかった。現代において、こういうスパイシーな仏教問答を聞いてみたいと思っていたので、渇が癒えました。宮崎哲弥さんは勉強のし過ぎで、物凄い煩悩の塊であるが、それで仏教なのだから素晴らしい。これほど知的なら、悟りを得なくったっていいのではないか。そしてまた、本書に登場する仏教者たちも概して勉強のし過ぎで、これまた煩悩の塊なのには恐れ入った。本書の対談者の中では、釈徹宗さんがいちばんだと思った。この人の本は、ちょっと読んでみたい。
 個人的なことを書けば、本書を読んで再確認したが、自分は「因果応報」や「輪廻」がわからないということである。もちろん知識としては知っているのだが、自分の体験としてまったくわからない。あるか無いかすらわからない。ここに関しては、センサーをもっていないのである。「死」ということならまだマシなのであるが、もちろんわかっているなどとは到底云えない。まったく自分は凡庸である。

宮崎哲弥 仏教教理問答(サンガ文庫)

宮崎哲弥 仏教教理問答(サンガ文庫)


他人のブログなどを読んでいると、今年一年のまとめとか書いている人が多いので、追従してみようと思ったのだが、さて今年は何か変ったことがあったかと考えると、よく思い出せない。自分の生活は、ここ何年か同じようなものなのですね。それでは仕方ないので、せっかくだから、今年一年のブログ記事にざっと目を通してみました。しかし、代わり映えのしないことがわかっただけなのだなあ。
 まあ、読む本の量は減ってきていますね。理由ははっきりしていて、決意して音楽を多めに聴いているのと、あとは PC の前に居る時間が長くなったから。それでも、本を読むことを止めることはないでしょう。
 それから、iPad mini Retina を買ったのは、個人的には大きかったな。ネットの見方が多少変ったし、電子書籍を買うようになった。電子書籍は、これからさらに読む量が増えると思います。あと、PC 関係では、プログラミングにかなり時間を費やすようになった。初心者なりに、Perl が使えるようになってきたので、プログラミングが楽しくなってきた。どれだけやっても初心者レヴェルから抜けられないでしょうが、これからもやると思います。
 仕事はいつまで続けられるかな。来年はまだやる感じですが、それ以上はちょっと無理かも知れない。まあ、その時はその時でしょう。
 さて、今年一年、このブログを読んで下さった方たちには、心から御礼申し上げます。こんなブログでも読んで下さる方がいるので、それはそれは自分には大きいです。来年もよろしくお願いいたします。