ジャック・レダ『パリの廃墟』

晴。
音楽を聴く。■モーツァルト弦楽四重奏曲第二番K.155、第三番K.156、第四番K.157(ターリヒQ)。初期のモーツァルトは、生命感そのもの。演奏も曲を聴くのに不満はない。


図書館。
市民公園の陽だまりに座っている人たちを見ると、幸福はこういうところにあるのかなと思う。
カルコス。昨日注文した中沢さんの本が入荷。どうしてこんなに速かったのだろう。いつもこれなら、ここで注文してもよいのだが。
セ・リーグのCSは阪神が巨人に四連勝で、日本シリーズ進出を決めた。おめでとうございます。巨人ファンには悪いが、金で各チームの中心選手をかき集めてくる球団には、どうしても対抗しなければならない。というイデオロギーの持ち主なのですよ、自分は。今年の中日ドラゴンズは、あまりにも怪我人が多かった。谷繁監督にはかなり満足。実際、今年は決してファンに取りつまらないシーズンではなかった。しかし、来年も厳しそうではある。中日は、ベテランは上手に使うが、若手を育てるのがヘタで、両者は関係しているかも知れない。さて日本シリーズだが、あとはパ・リーグ日本ハムが出てくるとおもしろいのだけれど。

図書館から借りてきた、ジャック・レダ『パリの廃墟』読了。堀江敏幸訳。まさしく堀江さんの文体そのもので訳されているように感じる。読んでいると、堀江さんの小説かと錯覚しそうになるくらいだ。小説としては自分はよくわからず、訳者あとがきを読んでああそうだったのかと了解した体たらくである。ただ、文体を味わうという点からは悪くなかった。もちろん、原著者の文体は自分はまったく知らない訳だが。
パリの廃墟

パリの廃墟


中沢さんの新刊『吉本隆明の経済学』は、まだあちらこちら適当に開けてみただけであるが、中沢新一「編著」とあるように、八割は吉本さんの文章のアンソロジーである。だから、むしろ吉本さんの本というのが正確かも知れないが、目の付け所は中沢さんらしいものだ。いまから読むことをワクワクと楽しみにしているのだが、今の時点で、現在の経済学プロパーからは、無視されるか、バカにされるか、反発・批判を食らうかのどれかが既に見えている。まあ、自分は今の経済学の有効性を多少は知っているつもりなので、無理もないとは思う。しかし、そんなことはどうでもいい。「正しい」経済学など、優秀な人たちがたくさんいるから、そういう人たちに任せておけばよい。さて、どういう読書になるか。