デリダ『友愛のポリティックス2』

晴。昼から曇。
音楽を聴く。■モーツァルト:ピアノ協奏曲第十八番K.456(ゼルキンアバド参照)。■ベートーヴェン:ディアベッリ変奏曲op.120(リヒテル1986Live、参照)。疲れてぶっ倒れそう。信じられないクオリティの高さだ。これって本当にライブ録音か? リヒテル晩年の演奏だが、その実力を見せつけた感じ。とにかく、この難曲がありのまま屹立しているとでも云おうか。曲のつまらなさも崇高さも、すべてが出ている。こんな演奏は滅多にあるものではない。■シューマン:ピアノ・ソナタ第一番op.11(ル・サージュ、参照)。■サン=サーンス:七重奏曲op.65、タランテラop.6(ナッシュ・アンサンブル)。タランテラが佳曲。

Piano Quartet Quintet & Septet / Oboe Sonata

Piano Quartet Quintet & Septet / Oboe Sonata


県営プール。
本が売れない、本屋がつぶれるというので、読むべき本がないという話になるが、信じられないことである。読み方の工夫というのがないのであり、つまらない本を読むということですら、決してつまらない行為ではない筈だ。だいたい、読む本がないとは、知の蘊奥を極めたとでも云うのだろうか。知的好奇心の欠如ではあるまいか。別に、云うまでもなく、読みたくなければ読まなくたって当人の勝手ではあるが。今はそんなの、普通である。それから、今の子供は本を読まないというけれど、それは事実であるかも知れないが、大人はもっと読まないんじゃないの? 僕のかつての知人にはエリート(自分はちがいますよ)が多かったが、誰ひとりとして(というのは大袈裟か)本を読まなかった。そういうのが、今のエリートです。

図書館から借りてきた、ジャック・デリダ『友愛のポリティックス2』読了。
友愛のポリティックス II

友愛のポリティックス II