飯野亮一『居酒屋の誕生』

日曜日。曇。
音楽を聴く。■モーツァルト交響曲第四十一番(バーンスタイン1968NYPO )。この大伽藍のような曲を、これほど雄渾に演奏したものを他に知らない。■ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第三番(ピリス、ダニエル・ハーディング)。性別の比喩は話半分に受け取って頂きたいが、この男性的な曲に対し、ピリスは女性的というか、抒情的な感覚で演奏している。しかし、迫力がないというわけではなく、ベートーヴェンとして成立していると云えよう。ピリスのタッチは美しい。ハーディングは多少器が小さく、ティンパニの扱いなどちょっと耳障りだ。

Beethoven: Piano Concertos 3/4

Beethoven: Piano Concertos 3/4

モーツァルト:ホルン五重奏曲K.407(アンサンブル・ヴィラ・ムジカ、参照)。初めて聴く。あまり耳にしないけれど、なかなかの佳曲ではないか。■バルトーク:ピアノ協奏曲第三番(アシュケナージショルティ参照)。うーむ、これはいい演奏だ。バルトークはもっと聴かないといけない。■ストラヴィンスキー:ペトリューシュカ(アンセルメ参照)。ストラヴィンスキーの曲の中で、たぶんこれがいちばん好きだな。オケは限界もあるが、それでもアンセルメの名演と云われてきたし、それはそのとおりだと思う。堪能しました。■ベートーヴェン交響曲第八番(バーンスタイン1963NYPO)。巨大な演奏で疲労困憊。嵐のよう。ニューヨーク・フィル時代のバーンスタインは、聴いておいた方がいい。

カルコス。
大悲(慈悲、生きとし生けるものへのあわれみの心)は心のすべての活動の土台。これがないと、心は飛んでもないところへ至ってしまうおそれがある。かしこい人ほど注意しなければならない。我々凡夫はもちろんのこと。自戒。
飯野亮一『居酒屋の誕生』読了。好著。居酒屋は江戸時代に誕生したもので、その江戸の居酒屋について書いてある。意外と類書がないらしい。江戸の「居酒屋密度」とでもいうものは、現在の東京のそれとかわらないくらいで、江戸の庶民は、零細民までよく飲んでいたということである。江戸は「飲みだおれ」とすら云われたそうだ。つまみ(酒の肴)も多様であったようで、詳細は本書に当たられたい。楽しい本です。明日からちょっと家族で観光に行ってきます。天気が悪そうなんだが…。