曇。
休みなのに、習慣で早起きしてしまう。
音楽を聴く。■バッハ:パルティータ第六番、第四番(ヒューイット、参照)。■ジョン・コリリアーノ:Fantasia on an Ostinato、ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第十七番、合唱幻想曲op.80、ペルト:クレド(エレーヌ・グリモー、サロネン)。グリモーは魅力的な音と名人芸的な技術を持つピアニストで、このアルバムではどれもそれなりに聴かせる。課題があるとすれば、この「そこそこ」感だろう。まだ壁が破れていないように感じる。事実、このアルバムの正直な感想は、サロネンをもっと聴いてみたいものだというものである。ここで聴くだけでも、とても聴かせる。また、ペルトも面白い。あからさまにバッハを引用して盛り上げる破廉恥ぶりに注目させられてしまう。(それから、コリリアーノはベートーヴェンから引用しているよね。第七交響曲のアレグレットだったかな?)
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昼、妹一家来訪。名古屋の伯母と従兄弟来訪。
墓参り。墓石にずっと蝉が一匹とまっていて、おじいちゃんが来てくれたのだわなどと言い合っていた。
夕方から皆で食事。九人もいるとさすがににぎやか。
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安倍政権がもたらした消費税増税による自業自得的な経済急減速について(いわゆるリフレ派の見解まとめ)- Economics Lovers Live Ref
http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20140813#p1
政府最終消費以外ほぼ国内需要が軒並み大幅減少の「危機」的な様相といっていい。各種報道のように、その落込みは東日本大震災以来の規模であり、また前回の消費税増税時の「反動減」を上回る。
やはりか。飯田泰之氏のブログの記事(参照)も参考に。自分の判断するところでは、これらの経済学者は、TVなどによく出てくる「なんちゃって経済学者」であるところの大学教授や、いわゆる「エコノミスト」や、勘頼みのただの「株屋」とはちがう。当り前のことだけれども、きちんと教科書に書かれている経済学を理解している方たちと云ってもいい。何故か経済学では、教科書を無視する自称「専門家」が多いし、またそれで通用しているけれども、自分は経済学はちゃんと学問だと考えている。
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下定雅弘『精選 漢詩集』読了。新書版の漢詩集とは嬉しいことである。ページ数は普通の新書を超え、たっぷり三五〇頁以上もある。基本的に喜び、幸福を歌った詩を選び、詩人もほぼ陶淵明、李白、杜甫、白居易、蘇軾という大詩人中の大詩人らから選んで編んであるのもいい。漢詩を読むのは久しぶりで、いい機会になった。岩波文庫の漢詩集を再読してみるのもいいかな。なお、著者は吉川幸次郎門下の学者。
- 作者: 下定雅弘
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2014/05/07
- メディア: 新書
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