KAWADE道の手帖「井筒俊彦」

日曜日。雨。
音楽を聴く。■ブラームスピアノ五重奏曲op.34(エヴァ・ベルナートヴァー、ヤナーチェクQ、参照)。今の堕落した自分には、大変ありがたい音楽。演奏は充実している。■モーツァルト交響曲第三十三番K.319(ベーム参照)。目の覚めるような音楽。砂漠の中のオアシスのよう。

久しぶりにカルコス。新書を何か買ってこようと思っていたのだが、結局おもしろそうなのが見つからなかった。昔から新書本は好きなのだが。プログラミングのおもしろそうなのも探したが、これも今ひとつ。
本の整理。

KAWADE道の手帖井筒俊彦」読了。これは刺激的で、とても元気が出た。中には中島岳志上野俊哉末木文美士など、頭がいいだけの論考もあったが、全体的にはどれもなかなか面白くて、一気に読み終えてしまった。中沢新一さんのは、以前読んだ文章だったのは残念。冒頭の安藤礼二若松英輔の対談はいいものだが、安藤礼二氏には以前から敬服しているものの、ちょっと気をつけて読まないといけないと思う。若松英輔氏は、これも以前から感じているのだが、本当に力がある印象だ。デリダが井筒先生に向けて書いた文章は、今ひとつ。井筒先生の本は、これは絶対にその内きちんと読み返さないといけないな。神秘体験、神秘思想と言語・論理の関係とは、じつに重要で将来性のある問題だと思う。それから、空海の到達した、華厳の先があるというのは、いったいどういうものなのだろうか?