大山誠一編『聖徳太子の真実』

雨。風強し。
音楽を聴く。■ハイドン弦楽四重奏曲op.3-5、op.76-2(ヤナーチェクQ、参照)。op.3-5の第二楽章は有名。■ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第十四番、第二十三番、第三十番(ゼルキン参照)。「熱情」ソナタが迫力ある演奏。いずれにせよ、まだゼルキンがわかった気がしない。繰り返し聴くべきであろう。■シューベルト即興曲集op.90(ケンプ)。最近はどうか知らないが、ケンプは日本人が愛してきたピアニストである。自分はようやくわかってきて、「やるじゃないか、嘗ての日本人は」と思いました。スケールが大きいのに、ちっとも威圧的な感じを受けない。もっとケンプを聴こう。

Piano Sonatas D. 960 & 664 / Moments Musicaux

Piano Sonatas D. 960 & 664 / Moments Musicaux


大山誠一編『聖徳太子の真実』読了。厩戸皇子は存在した。しかし、「聖徳太子」は存在しない、という説に関する論文集。以前、谷沢永一氏の新書を読んでから気になっていていた問題なので、読んでみた。簡単に云うと、聖徳太子に関する文献はその内容が尽く信用できず、すべて後世の偽作であるというものである。そう言われると一瞬虚を突かれるが、理由をじっくり読んでみれば、素人が見ても殆ど明らかな話だと思った。あまりにも荒唐無稽な事蹟が多すぎるのである。これは、『日本書紀』をクリティカルに捉える作業と相伴っている。これも簡単に云えば、『日本書紀』の成立は、これを編纂した者たち(藤原不比等周辺)の権力の正当化に奉仕するものだったということだ。本書の中心論文は、素人目にも徹底してロジカルだという印象を受ける。恐らく、この説が根本的に覆されることは、ないのではないか。
聖徳太子の真実 (平凡社ライブラリー)

聖徳太子の真実 (平凡社ライブラリー)


飯田泰之先生のブログを読んでいたら、今回の8%への消費税増税は、かつてなく景気を悪くさせているという記事(参照)が出ていて、驚かされた。世間一般の論調では、増税の悪影響はそれほどのものではなく、想定内だというものであろう。しかし、飯田先生はもちろん大変に信用のできる方であり、実際の記事も説得力があるというか、一目瞭然である。また、その次の記事では、10%への消費税増税では軽減税率が検討されているということであり、しかもその軽減税率が、低所得者層向けだと云いつつそうでないことが、説得的に述べられている。ホント、これからどうなるのだろう…。ちなみに、自分のところは景気回復なんてまったく感じていません。消費税増税後は、実際に家計が苦しくなってきています。