晴。
音楽を聴く。■ブラームス:ヘンデルの主題によるピアノのための変奏曲とフーガop.24(ゼルキン、参照)。ゼルキンのピアノの第一の魅力は、その音の清潔さにあると思う。清冽な湧き水の味というのか、自然と目の覚めるような音だ。音楽性云々は言うまでもない。この演奏も、ヘンデル・ヴァリエーションズの魅力がすべて引き出されているようなそれになっている。技術的にも何の緩みもない。■ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第八番「悲愴」(ブレンデル)。
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このところ、プログラミングは Perl のお勉強。シンプルで、なかなか面白い言語だ。ただ、CGI が前提になっている本が多いので、サーバー・サイドなのかクライアント・サイドなのかわかりにくい話が(ネットでも)多い。あんまり CGI は今のところは興味がないのですが。あと、Windows だと ActivePerl とかでやることになるが、その辺も解説が少なくて、まだわかりにくい。お分かりのとおり、超初心者ですが。
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最新版が欲しい人はダメだが、プログラミングの本は版が古いと中古価格が極端に安いので、それを狙うという手もある。入門書はそれで充分という時もあります。
しかし、プログラミングをやるなら、C++ と Java はやっぱり齧っておかないといけないですかねえ。どうもそうした感じになっている。今の旬は JavaScript(もちろん Java とは関係なし)だが、これはちょっと癖があるらしいのだなあ。
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ティルソ・デ・モリーナ『セビーリャの色事師と石の招客 他一篇』読了。戯曲集。表題作の他、「緑色のズボンをはいたドン・ヒル」所収。表題作は「ドン・フアン」ものの嚆矢であり、何人もの女を騙した上に捨ててきたドン・フアンが、最終的に死人に掴まれて焼死するという話。モーツァルトの歌劇「ドン・ジョバンニ」やバイロンの『ドン・ジュアン』などを思い出される方も多いだろう。ここではドン・フアンは、どんな悪事をはたらいても良心に苦しめられることのまったくない、悪漢中の悪漢として描かれている。自分の伯父が国王の覚えがいいことを逆手に取って、悪事をはたらきまくるのである。己が殺した、手籠めにした女性の父親の亡霊の誘いも、恐れを知らずに受け、結局はそれが命取りになるのだ。だから、体裁としては本作は、聖職者の書いた(ティルソは劇作家と同時に、聖職者でもあった)、勧善懲悪の宗教劇なのである。もちろん戯曲の魅力は、ドン・フアンという男の魅力なわけであるが。
併録の「ドン・ヒル」は、男装の麗人の活躍する、非常に筋の入り組んだ恋愛喜劇である。正直言って、文字で読んでいるだけでは、プロットが錯綜して筋の把握に苦労した。役者が演じる舞台では、またちがった印象が与えられるのだと思う。突然の大団円も効果的で、ハッピーエンドで楽しめた。
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