アーレント『全体主義の起原2』/石上善應『仏像入門』

晴。
音楽を聴く。■ショーソン:詩曲op.25(室内楽版)、ピアノ三重奏曲op.3、(クラリネットとピアノのための)アンダンテとアレグロ、チェロとピアノのための小品op.39(ドゥヴァイヨン、チリンギリアンQ他)。つまらぬ曲が一曲もない。ショーソンの偉さが段々わかってきた。

Ernest Chausson: Poeme Op25

Ernest Chausson: Poeme Op25

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第二十二番op.54(アラウ)。終楽章が聴きたかった。

図書館から借りてきた、ハナ・アーレント全体主義の起原2』読了。
全体主義の起原 2 ――帝国主義

全体主義の起原 2 ――帝国主義

石上善應『仏像入門』読了。仏像を見て得た感動を、瑞々しい文章で綴っている。これだけ仏教の学識がありながら、囚われた眼で仏像を見ていないところがすごい。著者の感動がストレートに伝わってくると云うか。見ているのは有名な、如何にも素晴らしいという仏像だけでなく、素朴な魅力を湛えた仏像も新鮮に捉えているところなど、是非こうありたいものだと思う。しかし個人的なことになるが、自分も仏像は好きだけれども、著者らなどとはやはり文化的な断絶があって、まだまだ仏像の魅力を充分わかっているとは云えないことを、自覚している。もっともっと見て、眼を馴染ませていきたい。それから、付記しておくが、本書の仏像の写真は素晴らしい。「飛鳥園」というのはどういう存在なのだろうか。調べてみよう(Wikipedia)。
仏像入門 (ちくま学芸文庫 イ 49-1)

仏像入門 (ちくま学芸文庫 イ 49-1)

県図書館。