宮崎・鹿児島家族旅行(第一日)

早朝出発なので、午前四時半起きということなのだが、つい早く目が覚めて、結局三時半に起きる。時間的には余裕あり。数日前から、天気予報では雨がちと言っていたが、ネット予報では宮崎は晴とのこと。午前五時半頃、車で家を出て、名鉄岐阜駅の駐車場に入れる。ここに三日間放っておいたほうが、タクシーより安いというわけなのである。中部国際空港セントレア)までは名鉄特急で一時間。セントレアは朝から混雑していて、事情をよく知らない自分などは驚く。まあ、皆朝早く出るわけで、我々もその口なのだった。搭乗口へ行くと、飛行機はプロペラ機なのにまた驚く。郵便兼用。なお、セントレアから宮崎空港までは、直通便は一日にこれしかないのだった。
 九時半頃、宮崎空港着。天気は少なくとも雨ではなく、悪くなさそう。今日一日はレンタカーで移動である。
 宮崎神宮へ。ここは学生のとき、一人で九州を周った際に訪れたことがある。当然ながら、何も変っていない。宮崎は天孫降臨の地なので、これから三日間、神社ばかりを巡ることになる。宮崎神宮はそれほど有名な神社ではないような気がするが、そして参拝客もさほど多くはないが、相当に大きな神社である。名古屋の熱田神宮ほどではないかも知れないが、それと比較してもおかしくないくらい。神武天皇を祀っている。鎮守の森もかなり広い。
 北上して巨田神社へ。大きくはないが、田舎のいい雰囲気の神社だ。天気がよくなってきて、新緑がきれい。本殿は重要文化財だが、修復のために足場が組んであって、中が見られなかったのは残念だった。それから、ここはかなり内陸なのに、ここの標高と、地震南海トラフ地震を想定しているのだろう)の際には津波に注意の表示があった。こんなところにも東日本大震災の影響がある。巨田神楽と、伝統的な鴨猟の表示あり。
 さらに北上して、うどん「きっちょう」西都店にて昼食。ネットで調べておいたのだが、行ってみたら大衆うどん店(?)で、すごい人だった。スープが独特でおいしかったが、ちょっと安すぎるね(笑)。なんと名古屋にも支店を出すんだって。
 西都原古墳群へ。到着してみると、なだらかな丘陵地が一面黄色の菜の花畑にしてあって、桜を背後にしてじつにきれいだった。時期がどんぴしゃり。まず、真新しい宮崎県立西都原考古博物館へ。無料で大規模であり、展示にも力が入っているのだが、ハードウェアが大袈裟・凝り過ぎでわかりにくく、自己満足のところがある上に、そのわりに展示物がじつに貧弱で、あまり感心しなかった。ここの収蔵物が少ないし、ここの収蔵物なのにレプリカとか、わけがわからない。研究コーナーみたいなところでは、子供向きに色々コンピュータに触らせたりするようになっているが、誰がここで研究の真似事などするか。岩波新日本古典文学体系など、ここで読む人はいないだろう。
 まあちょっと筆が滑りました。3Fの展望室から見る西都原古墳群は絶景。天気は最高。そのあと、車でお花畑の中へ行き、写真を撮ったり、古墳の石室を覗いたり、墳墓の発掘状態が保存してある建物にいったり、座ってソフトクリームを食べたり。屋台もたくさん出ていた。石葺きの方墳を見る。


 少し南下して、都萬神社へ。祭神は木花咲耶姫命。大きな楠の樹があった。きれいな流れも。
 ずっと南下して、本日の宿の酒泉の杜「綾陽亭」へ。ここはワイナリーや工芸体験も出来たりする大きなところで、よく知らなかったのだが、有名な雲海酒造がやっているところなのだった。接客はとても気持ちのよいもので、夕食もおいしい懐石料理で満足だった。蔵元だからなのか、地ビール人数分とここのロゼ・ワインのボトル一本(どちらも悪くなかった)がサービスでついていたのには驚いた。他にも少し酒を頼んだのだが、なぜか翌日追加料金を一切徴収されなかったのには、さらにびっくり。どうしたことなのかわからないが、これでは大満足せざるを得ない。よかったです。酒のことばかり書いたが(笑)、接客も本当に気持ちがよかった。ありがとうございました。