黒瀬陽平『情報社会の情念』/サイデンステッカー『東京 下町山の手』

休日。晴。
音楽を聴く。■ベートーヴェン弦楽四重奏曲第二番ト長調op.18-2(エマーソンSQ)。理知的な部分がまさった演奏。■ドビュッシー夜想曲ブーレーズ)。繊細精緻で色彩感豊かな演奏だ。素直に感嘆させられる。

Boulez Conducts Ravel and Debussy

Boulez Conducts Ravel and Debussy

ファジル・サイ:ユニバース交響曲第三番op.43(Aykal)。エキゾチックな響きがする。それにしても不愉快な曲で(もちろん自分の側のせいである)、こういうのは滅多にないから、素晴らしい。ピアニストとしてもそうだが、ファジル・サイは本当に才能がある。他の曲も聴きたいね。■シューマンダヴィッド同盟舞曲集op.6(デムス)。ポリーニペライアには及ばないが、デムスの演奏も悪くない。この曲は我が偏愛の曲と云ってもいいけれど、録音は決して多くないので、選択肢が増えるのはありがたい。リヒテルのライブとかないかなあ。■シューマン:幻想小曲集op.111、ピアノ曲集op.32(デムス)。どちらも初めて聴くと思うが、特に作品一一一の方など、シューマンらしい、ロマンティックなかなりいい曲ではないか。作品三二の方も、変った曲だがおもしろい。知られざるシューマンピアノ曲には、まだまだいいものが眠っていそうだ。

黒瀬陽平『情報社会の情念』読了。取り敢えず読んだ。寺山修司岡本太郎。寺山と山口昌男。しかしごった煮だねえ。自分の能力の問題かも知れないが、議論の接続に無理が多いような気がする。最近のネット風俗なんかについては、よく知らない部分も多かった。「らき☆すた」とか体験していないのですけど。ソーシャルゲームもやったことがない。
情報社会の情念 クリエイティブの条件を問う (NHKブックス)

情報社会の情念 クリエイティブの条件を問う (NHKブックス)

エドワード・サイデンステッカー『東京 下町山の手』読了。碩学の描く、明治と大正の東京。研究者だから当然かも知れないが、どうやってここまで調べたのだろうか。話題は非常に多岐に渡っている。恐るべき博学だ。また、江戸・東京に対する暖かい眼差しが気持ちがいい。なお、安西徹雄の翻訳は、翻訳ということを殆ど感じさせない出来である。もちろん原著者も訳文に目を通しているのだろうが。
東京 下町山の手 1867-1923 (講談社学術文庫)

東京 下町山の手 1867-1923 (講談社学術文庫)

最後には対称性を破らねばならないのだな。