寺山修司『ロング・グッドバイ』

晴。仕事場が深々と冷える。それでも、今年はまだ暖かい方だが。
音楽を聴く。■シューマンアダージョアレグロop.70。■オネゲル弦楽四重奏曲第三番H.114。オネゲルは自分には、絶えざる新鮮さだ。■ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調アルゲリッチ、カスプシク2011Live)。名曲の切れ味鋭い名演! ピアノも指揮もいい。■モーツァルト:ピアノ協奏曲第二十一番K.467(グルダアバド)。

モーツァルト:ピアノ協奏曲第20&21番

モーツァルト:ピアノ協奏曲第20&21番

スクリャービン:七つの前奏曲op.17(レットベリ)。■シューマン子供の情景op.15(アルゲリッチ2007Live)。素晴らしい。ルガーノでのライブ録音で、かつての DG へのスタジオ録音よりもいいくらい。
アルゲリッチ&フレンズ/ルガーノ・フェスティヴァル・ライヴ2007

アルゲリッチ&フレンズ/ルガーノ・フェスティヴァル・ライヴ2007


寺山修司ロング・グッドバイ』読了。副題「寺山修司詩歌選」。最初はどうも恥ずかしいポエムだと思ったのだが、読んでいるうちに才能は疑えなくなった。しかし、自分がおもしろいと思ったところは、文学通は見向きもしないであろう。例えば俳句では、「酢を舐める神父毛深し蟹料理」というようなやつである。気持ち悪いところがインパクトがある。真面目な齋藤愼爾の解説が述べているとおり、「浪曲新宿お七」は傑作。本書の中では、自分は短歌がいちばん気に入った。定型なので、あんまり恥ずかしくない。
ロング・グッドバイ 寺山修司詩歌選 (講談社文芸文庫)

ロング・グッドバイ 寺山修司詩歌選 (講談社文芸文庫)