県博物館・岐阜市歴史博物館へ

休日。晴。気持ちのよい陽気だ。
2013年夏・秋_105家族で外出。車で関市の「百年公園」へ。敷地内の岐阜県博物館でやっている、「弥生大集落 ――荒尾南遺跡が語るモノと心」という特別展示を観るためである。荒尾南遺跡というのは大垣の方の遺跡で、最近発掘され、出土した壺に大きな船(カヌー)の絵が彫られているので話題になった。多数のオールの絵がはっきりわかり、全長は推定で40メートルにもなるという大きな船である(参照)。確かにこれはおもしろい。他にも多数の弥生式土器が出土し、造形的には縄文土器ほど面白くはないが、薄手の土器で洗練されている。木栓や土笛の遺物もめずらしかった。
 岐阜市内に戻り、伊奈波神社近くのそば「古照庵」で昼食。天麩羅盛蕎麦を頼んだら、十割蕎麦で、とても旨かった。昔からの店で、どうも有名店らしい。十割蕎麦はつなぎがないので、なかなかむずかしいのだが。
 岐阜公園内の岐阜市歴史博物館へ。「岐阜の至宝」展を観る。数少ない岐阜の国宝である金銅鉢は、これまで何度も見たし、自分にはそのよさがどうもわからない。しかし、済法寺から来ている仏像がよく、じつは県博物館で先ほど見たばかりの展示にも、済法寺の仏像があってこれもよかったのだ。済法寺って聞いたことがない岐阜の寺なのだが。その他の展示物では、定家の「明月記」の断簡やら、定家直筆の古今和歌集などに驚いた。個人蔵だって。
 家に帰ったら、近くまで来ていた妹一家が寄る。甥っ子たちは台風のごとくやってきて、去っていった。

早く寝る。