行方昭夫『モームの謎』/吉田秋生『増補 ハナコ月記』

曇。
音楽を聴く。■ベートーヴェン弦楽四重奏曲第一番op.18-1(ジュリアードSQ 1968)。名曲だなあ。もっとベートーヴェンを聴かないといけない(?)。ショパンスケルツォ第一番op.20(ポリーニ)。■バッハ:平均律クラヴィーア曲集第一巻(バレンボイム)。かなり抒情的な演奏だが、悪くない。

大垣。BOOK OFF岐阜うさ店。19冊買う。
昼から、ネッツトヨタで12ヶ月点検。その後BOOK OFF江南赤童子店。32冊買う。そこからBOOK OFF22号一宮バイパス店へ。21冊買う。高速を使って帰宅。帰ってきたら、買い過ぎだと母親が嫌味を云う。

図書館から借りてきた、行方昭夫『モームの謎』読了。著者は最近モームの新訳を出したりしておられる英文学者で、「日本モーム協会」を立ち上げたりもされている。ちなみにその新訳は推奨できるものだ。本書はかかる著者が書いた、現代の嗜好にも合わせた、興味深くも面白い、モーム読本である。本書を読めば、モームについてひと通りの知識は得られるし、何より文章が読みやすく、また読ませるのがいい。本書にも出てくるが、かつて(五〇年代)日本ではモームの人気がすごいことがあった。今はそれほどでもないが、とにかく面白い小説が読みたかったら、モームはかなり薦められる作家だ。そしてそこには、人生の深みというか、まあそういったものも底に秘められていることを自分は信じている。また、著者の体験にもあるとおり、原書で読むのもオススメだ。高校卒業程度の英語力で、充分楽しめると思う。自分も学生のとき、『サミング・アップ』に挑戦して愉快だったことを覚えている。これまでモームは結構読んできたが、まだ『アシェンデン』などが積ん読になっているので、楽しみはまだ残っている。もっと新訳が(文庫版で)出るといいな。
モームの謎 (岩波現代文庫)

モームの謎 (岩波現代文庫)

吉田秋生『増補 ハナコ月記』読了。恥ずかしー。確かに僕の学生時代、まわりはこんな風でした(自分はちがうけど)。皆スキーへ行くとか。時代を感じる…。まあ、今でも読める普遍性はあるけどね。でも、ハナコさん結構カワイイよね。
ハナコ月記 (ちくま文庫)

ハナコ月記 (ちくま文庫)