北海道家族旅行(第三日)

朝起きたら、雨と霧。どうなることか。車で出ると止んできた。
 アップダウンはすれどずっと一直線な、不思議な北海道の道路。信号がないのでつい飛ばしたくなるが、パトカーが隠れているので要注意。捕まっている車があったので、慎重に運転する。上富良野町後藤純男美術館に寄る。後藤純男は自分の知らない日本画家で、まったく期待していなかったのだが、意外によかったので不明を恥じた。美しい対象を美しく描く日本画家のようで、こういうのも悪くないのだ。雪の大雪山系の大作が迫力。
 霧雨の丘陵地帯の中をドライブ。玉ねぎの収穫時期のようで、機械で掘るらしく、宏大な畑一面に玉ねぎが転がっている。拾うのも機械のようだ、って機械でないと不可能な畑の広さなのである。
 ファーム富田へ。ここはこの辺りの観光スポットらしく(観光スポットが少ないのだ)、何ということもない花畑にいっぱい人が来ている。アジア系外国人も多い。隣の販売所でカットメロンを食べる。ファーム富田自体は大したことないですよ。もうラヴェンダーの時期は終ったしね。
 美瑛町の道の駅「丘のくら」へ。お土産を買おうと思っていたのだが、種類が少ないので諦める。ついでに道の駅の中で昼食につけ麺を注文したが、マズかった。特にチャーシューがひどい。まあこういうこともある。
 景色を見るために、「パッチワークの路」とやらの丘へ。「ケンとメリーの木」とか何とか。展望台公園の展望台からの景色が素晴らしい。360度北海道の景色だ。雨はかろうじて降っておらず、晴れていればもっと美しいのだろうが、充分満足。カメラに入らない景色なので、肉眼に焼きつける。日本離れした風景。
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旭川空港前でレンタカーを返し、空港へ。飛行機は待ち時間が長い。
 帰りの機内から、空路の真ん中あたりのところで地上が見え始める。松本市などはくっきり見えた。不思議な感覚だ。ただ、飛行機ってのはどうも気持ちがいい乗り物ではないな。窓越しに雲の動画などを(物好きにも)撮ったり。

中部国際空港17:15着。名鉄特急で名鉄岐阜駅まで。帰宅とほぼ同時に雨が降ってくる。辛うじて天気のもった三日間だった。