こともなし

晴。
今の子供たちの荒んだ会話を聞いていると、こっちまでダラーッとした気分になってくる。つい、こちらまで疲れたとか口にしやすくなる。言葉が軽い。子供たちは軽い気持ちで、たぶん表面だけのつもりでバカとか死ねとかお前かわいそうな人間とか言い合っているけれど、いくら表面だけのつもりでも、口にしていると本当に気分が荒んでくることがわかっていない。先日、死ねと言われただけで自殺してしまった子供がいたが、自分にはよくわかる。軽い気持ちが荒んで、何となく生きていられないような精神状態になってしまったのだ。もちろんすべての子供がそうであるわけではないが、例外は今や少数派であり、そういう子たちが却って危険な可能性もある。
 どうしてこうなったのか。自分にはよくわからない。これが解けて、対応策が見つかれば、ノーベル賞級(?)の発見なのだが。個人的に、いつまでこの探求が続けられるのかもあるし。まあ、できるだけのことはするつもり。それ以外にしようはない。

バッハ、平均律クラヴィーア曲集第一巻よりヘ短調BWV857。ピアノはリヒテル