晴。
図書館から借りてきた、吉本隆明、ハルノ宵子『開店休業』読了。吉本隆明最晩年の、食に関するエッセイ集。これはその頃の吉本氏に多かった、聞き書きという形のものではなく、書かれたものであるという。全篇に、吉本氏長女のハルノ宵子氏によるコメントが附されていて、これもまた読ませる。吉本氏の記述は淡々と思い出を語ったもので、何も知らずに読んでも面白いと思うが、氏の文業に接してきた者には、いっそう感慨深いのも確かだ。最後の方は氏の記憶が混濁しているところもあり、痛ましくはあるが、やはり書いて頂いてよかったと思う。本当に、こんな思想家がどれくらいいるだろう。一ファンの、贔屓の引き倒しだろうか。ちなみに、吉本氏の「最後の晩餐」は、カップラーメンの「きつねどん兵衛」だったという。そんな些細なエピソードにも、ファンは特別な感慨を抱いてしまうのだ。
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音楽を聴く。■シューマン:クライスレリアーナop.16(ペライア)。ゴツゴツしているが、充分聴くに値するシューマン。■ショパン:ピアノ協奏曲第一番op.11(ペライア、メータ)。恥ずかしながら、おっさんになってもこの砂糖菓子のように甘い曲が好きだ。第一楽章の胸が苦しくなるようなロマンティシズム、終楽章の溌溂とした、飛び跳ねるような若さ。作曲当時、ショパンはまだ二〇歳前後だった。紋切型だが、天才という他ない。
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まったく中国は何を考えているのか。コンプレックスの塊? 「中国はガス田開発を断固として続ける、日本は今の国力でどう対応するのか、腕前を拝見しよう―中国紙」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130719-00000025-xinhua-cn