晴。
カルコス。森永卓郎さんの新書新刊を買いに行ったのだが、置いてなかった。平積みされているくらいかと思っていたのだが。仕方がない、またネットで買うしかない。出来るだけ地元の本屋で買おうと思っているのですがねえ。
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今更ですが、偶々かの映画「電車男」を観てしまいましたよ(録画)。電車の中で絡まれている女性を、勇気を出して助けたオタクの「電車男」が、2ちゃんねるの書き込みに叱咤激励されながら、気力を振り絞って女性にアプローチしていくというような筋書きで、実話*1(有名で、本にもなった)を元にしている。「電車男」はなさけなくて、本当にオドオドしっぱなしで恋心は女性にばればれなのだが、こういうのは却って「かわいい」と思う女性はたくさんいるのではないかな。途中上手くいかないのかなという感じだったので、クライマックスでは、思わずじーんと来ましたね。ただ、冒頭のシーンに戻るラストは、ちょっとわからない。夢落ちだったら、「電車男」が気の毒すぎるのだが。取り敢えず、面白くて感動しました!
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ケネス・B・パイル『欧化と国粋』読了。副題「明治新世代と日本のかたち」。明治中期の政治思想状況を、徳富蘇峰の民友社と、三宅雪嶺、陸羯南、志賀重昂らの政教社を対比させて描く。非西欧地域では必ず見られることだが、西欧化による民族の伝統の軽視と、それとは逆の、伝統の称揚の二者の対立を、どう捉えるかという問題。日本ではそれが典型的に、明治中期に現れたわけである。明治の頃ほどではないが、日本では今でも、この問題は決着がついてはいない。例えば、日本人優秀論と、非優秀論の対立は、この問題系の中だろう。輸入学問は今でも現役の現象である。
- 作者: ケネス.B・パイル,松本三之介,五十嵐暁郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/06/11
- メディア: 文庫
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本書の支柱である「ダークツーリズム」という発想の感覚は、わからないことはない。例えばアウシュヴィッツへ行くとか。自分も、観光のついでに知覧へ寄ったことがあるし。あの時は、語り部の方が語っておられた。それを聞いて自分は変ったか。戦争の悲惨さをより強く感じるようになったか。むずかしいところである。
※追記 相変らずブログ「西東京日記」(参照)さんが上手いこと纏めている。これを読んだり、また雑誌をペラペラ繰り直していて思ったのだが、チェルノブイリの「観光地化」というのは、現実を知らしめると同時に、何かの隠蔽になっているのではないか、ということである。ある情報が強調されるということは、別の情報を忘れさせることにもなり得る。実際、チェルノブイリの原発は現在でも稼働しており、観光地化はその正当化に使われているとも云えるだろう。