ミハイル・バフチン『ドストエフスキーの創作の問題』

休日。晴。
音楽を聴く。■ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第十八番(ギレリス)。■ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第一番(ペライア)。格好よすぎる…。■モーツァルト :ピアノ協奏曲第二十番(ペライア)。久しぶりに、この曲のデモーニッシュな演奏を聴いた。ベートーヴェン作のカデンツァが格好いい。
妹一家来訪。ギャングども(甥っ子たち)が来たぞ!

ミハイル・バフチンドストエフスキーの創作の問題』読了。『ドストエフスキー詩学』の原型である。有名な「カーニヴァル論」はまだない。中核はこれも有名な「ポリフォニー論」であり、ドストエフスキーにおけるポリフォニーとは、小説の登場人物の内的独白において、自分の「声」と想像上の他者の「声」が、対話を交わすことである。まあそんなことなのだが、ドストエフスキーの小説からの引用がじつに面白い。しかし、文芸批評を読む気分でなかったのか、かかる優れた解明を読んでも、「だからそれが何」などと云いたくなってしまうことが多かった。こんなことを云えば、おしまいなんだけれどね。取り敢えず、未読の『詩学』の方も読もう。あと、一部まだ未読な小説もね。


家族旅行のフォトブック作成。どういう風に出来上がっているか、楽しみ。