日曜日。晴。いい天気。
昼前に市長選挙の投票に行く。市長選なんてガラガラかと思っていたら、自分が今まで見た中で、投票所は一番の混雑。衆議院選挙よりも人出が多い。これは市長が替わるかな。
カルコス。岩波文庫で、待望のハイデガー『存在と時間』の新訳刊行始まる。熊野純彦訳。
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ブッツァーティ『タタール人の砂漠』読了。辺境の砦で、タタール人の侵攻を待ちながら、無為に人生を浪費する一将校の話を、幻想小説風に描いている。主人公は密かにタタール人の攻撃を待ちながら、人生の終りについにそれが叶えられそうになるのに、病気で砦から追い出され、見知らぬ土地で病死する。無駄な人生。これは恐ろしいのか。無駄でない人生というのはあるのか。それは、一生を終える時でないと、判断できないのか。これは誰もが思う、むしろ陳腐な問いであろうが、だからと云って重要な問いでないとも云えないだろう。こんなことはどうでもいいようにも思われるが、それはお前がまだ若い(?)からだと仮に云われれば、反論できないような気もする。では、有意義な人生とは何か。それもわからない*1。このようなことに苦悩するならば、それこそ愚かではないのか。人生の苦は、これに留まらないのだから。さても、なかなか面白い小説だった。
- 作者: ブッツァーティ,脇功
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2013/04/17
- メディア: 文庫
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アベノミクスのゆくえ 現在・過去・未来の視点から考える (光文社新書)
- 作者: 片岡剛士
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2013/04/17
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市長選挙は、結果がなかなか発表されないと思っていたら、やはり現職が落選し、新人が当選した。まだ四十一歳で大変若く、学歴も高卒で、かつてはトヨタのセールスマンだったそうである。今どき変った経歴だ。現職は「海外視察」が好きで、累計で税金を一千万円使ったとか、最近では評判が悪かった。まあ、功績もあったと思うけどね。いかにも長く在職し過ぎたな。新しい市長には頑張って欲しいです。
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音楽を聴く。■メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲(ハイフェッツ、ミュンシュ)。作曲家が悪いのか演奏家が悪いのか、それとも聴き手が悪いのか、退屈で仕方がなかった。ただ、終楽章のハイフェッツの超絶技巧は、呆れるほど凄まじい。 テンポが早過ぎて、オーケストラと微妙に音がずれているのはご愛嬌。■フォーレ:チェロ・ソナタ第一番(ダルベルト、アンゲリッシュ)。
*1:偶々「Chikirinの日記」を読んでいたら、「ひたすら自分が好きで、楽しいことをやっていたい」とあった。これは百人いれば九十九人が賛成する人生観だろうが、楽しいのが嫌なわけではもちろんないけれど、自分にはかかる生き方こそもっともどうでもいい。猿にオナニーを教えると、死ぬまでやっているそうである。