スピノザ『エティカ』/澁澤龍彦『毒薬の手帖』

晴。暑い。もう冷房を入れている。
県営プール。

スピノザ『エティカ』読了。既に岩波文庫版で読んでいたが、中公クラシックス版で読み返してみた。よくスピノザの汎神論が云われるけれど、スピノザの言いたかったのは汎神論ではないような気がする。もっと人間の機微に注目しているというか、人間の有り様が問題になっているようだ。定理‐証明というスタイルは、却ってそれを隠蔽するところもある。まあ、凡庸な感想ですが。

エティカ (中公クラシックス)

エティカ (中公クラシックス)

澁澤龍彦『毒薬の手帖』を読み返す。種村季弘は、澁澤の文体を受け継ぐ者が出てくることが必要だと言った。これがなかなかむずかしいのだ。
音楽を聴く。■シェーンベルク組曲op.29、室内オーケストラのための三つの小品、オーケストラのための五つの小品op.16(ブーレーズ)。(PM23:35)