晴。
朝日新聞の山口昌男追悼記事を書いたのは、中沢新一さんだった。いい文章。中沢さんを世に出したのは、一応山口昌男だったのだよなあ。でもまあそんなことは関係なく、山口昌男にふさわしく、陽気でいい追悼文だった。某宇野なんて読んでいないで、山口昌男でも読み直してみるか。本棚を見てみると、意外にも二十冊あまりもあるのだよなあ。昔は山口昌男、凄かったよねえ。大変な実力者だった。
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赤瀬川原平『じろじろ日記』読了。最近、赤瀬川さん、何やっているのだろう。赤瀬川さんみたいな人があまりいないので、自分なんかもつい真面目なことを書き過ぎる。今は町田康くらいかな。難しくて下らないことが書けない。つまらない文章は山のように世に溢れているのだが、下らなくも笑えて、しかも上品、なんてのはじつにむずかしい。赤瀬川さんを徳としたい。ああ、また真面目なことを書いてしまった。
- 作者: 赤瀬川原平
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1996/08
- メディア: 文庫
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