日曜日。晴。
カルコスと図書館。
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図書館から借りてきた、数学書房編集部編『この数学書がおもしろい 増補新版』にざっと目を通す。題名ではないが、本書自身もなかなか面白かった。ただ、初心者向けか専門家向けのいずれかという感じで、学生など、数学を学ぶ途中の人向きの本は、思い出話を除いては意外と少ない。まあ、そうした人はかっちりした教科書で学びなさい、ということだろうか。ネット上を彷徨っていた方が、参考になる本は見つけやすいかも知れない。
印象に残ったのは、やはり高木貞治の本が多く挙げられていたこと。それから、山内・杉浦の『連続群論入門』とポントリャーギンの『連続群論』が多かったのは意外。両者とも一応持っているのだが、後者は面倒くさそうでまだ読んでいないのです。
- 作者: 数学書房編集部
- 出版社/メーカー: 数学書房
- 発売日: 2011/07
- メディア: 単行本
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しかし、面白いのは第二章だ。第一章に出てきた、語り手の祖母と祖父の若い頃の話で、特に祖母のキャラクターが強烈であり、息もつかせずに読まされてしまう。単にリアリズムというよりは、いわゆる「マジック・リアリズム」の作品と云ってもよく、人物たちの「野蛮さ」のエネルギーが奔逸している。本書は映画化されて有名になったが、この部分は小説として、それだけで独立した価値を有すると思う。
- 作者: 莫言,井口晃
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2003/12/17
- メディア: 文庫
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音楽を聴く。■ベートーヴェン:交響曲第九番(フルトヴェングラー1951)。本当に久しぶりに「第九」を聴いた。終楽章も、素直に感動しました。祝祭的音楽。最後はやり過ぎかも知れないが、フルトヴェングラーの指揮は凄まじい。■ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第三十一番(バックハウス)。