大澤真幸『生権力の思想』

日曜日。晴。
音楽を聴く。■フォーレ弦楽四重奏曲op.121(エベーヌSQ)。この曲、初めて聴くわけではないと思うのだが、まったく覚えていなかった。渋い曲で、単色の色彩がずっと続く。晩年のフォーレらしい、味わいのある曲。最後はいつものとおり、長調で終る。
カルコス。文芸誌を立ち読み。中沢さんの連載が載っている筈の、「すばる」3月号だけない。ついでに岩波文庫と古典新訳文庫の新刊もない。誰か買っているのかな。それとも扱いを止めたのか。さても、本屋へ行くと却って元気がなくなることがある。どうしてかな。

大澤真幸『生権力の思想』読了。またフーコードゥルーズカフカですか。で、オウム真理教宮崎勤ナチスと。無下に一刀両断してはいけないとは思うが、もうこういうのには正直うんざり。大澤さんは実力者なのですが。こちらも攻殻機動隊とか持ち出して語れる気もするけれど、やはりそういうのも止めておく。
 しかし、補論は面白い。こういうフーコーの読み方があったとは。

生権力の思想―事件から読み解く現代社会の転換 (ちくま新書)

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