晴。急に寒くなってきた。ついに長袖の服に替える。
デュレンマット『失脚/巫女の死』読了。デュレンマットは、二十世紀スイスの作家。本書は短篇集で、(自分でもあまり上手い形容だとは思わないが)シリアスなトーンで喜劇を語る(あるいはその逆)というか。エンターテイメント性も充分あって、読んでいて面白い。もともとは劇作家として名を成した人だという。
失脚/巫女の死 デュレンマット傑作選 (光文社古典新訳文庫)
- 作者: フリードリヒ・デュレンマット,増本浩子
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2012/07/12
- メディア: 文庫
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なお、本書には、公共事業や減税が、今となっては、景気を好転させる手段としては優れているとは云えないことも、指摘・解説してある。いま自民党などは、政権を獲ったら公共事業をやりまくることを公言しているが、消費増税と相まって、日本の国力をどんどん削いでいくことだろう。どうもそうなりそうな気配であるけれど。
- 作者: 岩田規久男
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/10/01
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そして、あまりにも下らないので云うのに努力を要するが、「復興予算」を関係のないところに使っている大勢の奴ら、官僚なのか政治家なのか知らないが、あれほどシリアスな大災害が起きたのに、まだ省益云々なぞを優先させるのか。真面目に被災者のこと、引いては日本全体のことをどうして考えないのか。それで「復興増税」だとは、情けなくてガックリくる。復興予算は19兆円だか何だか知らないが、全部被災者に差し上げたらどうだね。そうすれば復興など朝飯前だろう。どうしてその金で、沖縄にトンネルなんか掘っているのかね?
*1:このエントリーを書いた後、検索してみると、ここの内容は保留している専門家もいた。やはりね。