岐阜県美術館「象徴派」展/スタンダール『アンリ・ブリュラールの生涯(下)』/マキァヴェッリ『戦争の技術』

晴。猛暑。
スタンダール『アンリ・ブリュラールの生涯(下)』読了。確かに面白い。非常に面白いと云ってもいい。しかし何が面白いのかと考えると、わからなくなる。何かとても微妙なもの。文体と云ってもいいと思うが、名文というわけではない。個性。そうかも知れないが、これでは何を言ったことにもならないであろう。率直さか。さて、普通に考えて、スタンダール文学史的位置づけは、どうなるのであろうか。
 なお、アンリ・ブリュラールはスタンダールの本名ではないようだ。本名はアンリ・ベール。

マキァヴェッリ『戦争の技術』読了。題名どおりの本で、隊列の組み方から攻城戦法に至るまで、戦争の技術が詳述されている。著者の実際の経験に基づくもの。
戦争の技術 (ちくま学芸文庫)

戦争の技術 (ちくま学芸文庫)


岐阜県美術館へ「象徴派」展を観に行く。岐阜県美術館所蔵のルドンを中心にして、モロー、ルオー、ムンク、イギリスのラファエル前派などの作品を展示する。展示作品は国内の美術館から借り集められたもので、お金がなくてもやれることはあるという、見本になっていた。それほどの大作はなく、佳品が主で、画家もマイナーなものが多かったが、名前だけ知っていて初めて見た画家も少なくなく、まずまずの企画だったと思う。岐阜県美術館、なかなか頑張っております。
 帰りにイオンの写真屋に寄る。