中沢新一『愛と経済のロゴス』

日曜日。晴。
カルコス。
中沢新一『愛と経済のロゴス』再読。ほぼ十年前の本だが、現在でもまだまだちっとも読み解かれているとは云えない。本書から汲み取るべきものはじつに沢山ある。些細な例を挙げれば、資本主義の誕生に、十八世紀に始まった「自由な聖霊」運動が大きな役割を果たしているなど、まことに面白いではないか。マックス・ウェーバーを補完している。「純粋贈与」「贈与」「交換」のボロメオの輪も興味深い。柄谷行人は「カイエ・ソバージュ」を読むべきではないか。

愛と経済のロゴス カイエ・ソバージュ(3) (講談社選書メチエ)

愛と経済のロゴス カイエ・ソバージュ(3) (講談社選書メチエ)