吉見俊哉『「声」の資本主義』(乱丁落丁あり)

雨。
吉見俊哉『「声」の資本主義』読了。なのだが、めずらしいことに、大きな乱丁・落丁があった。p.145-176が落丁。p.177-208が二重になった乱丁。一応通読し、読んだ範囲ではおもしろかったことは記しておこう。とりわけ、無線通信からラジオの誕生までの話は具体的かつ印象的であり、メディア論の大切さがよくわかった。最初にラジオが普及したアメリカでは、ラジオの普及は主としてアマチュアの役割が大きかったが、日本では、普及の最初期から国家の介入があったという。(どこか、現代中国におけるインターネットの普及を想起させる。)ヒトラーとラジオ、天皇玉音放送なども、刺激的なテーマだ。

こんな電子書籍を買ってみました。こちら。少々読みにくいのだが、満足。真っ当なことを書いているマスコミが、ないわけではないということ。

財務省のホームページは結構充実しているな。おかしなことを言っているところもあるが、データまで捏造していることはないだろう、というか、あり得ない。財務省の主張に不利なデータも載っているからね。腐り切っている大手新聞やメディアの経済記事なんかを読むより、ここのHPを見るほうが遥かにマシだと思う。不勉強な自分が云うのも何だが、一流大学出の不勉強なマスコミ関係者は、ここを見て多少なりとも勉強したら? 大手メディアの記者より、財務省の役人の方が、人を騙そうとする分だけ、勉強しているのは明らかだろう。大手メディアの記者は、読者を舐め切った、何とも云えない奇妙な感覚だけは異常に発達しているけれども。同じメディアの記事が相互に矛盾しまくっていることに、読者が気づかないとでも思っているのかね。まあ、どちらに転んでもいいように、わざとやっているのだろうが。ポリシーがない(山田詠美の旦那さん(米国人)によると、ポリシーがないっていうのは普通はあり得なくて、それは人間じゃないそうです。「ノンポリ」っていうのは、ポリティカル・オピニオンがないというんだって)って、こういうことだよね。で、世論誘導見え見えの記事は、恥ずかしいから止めて欲しい、と云っても無駄だよな。何だか話が脱線してしまった。
 ついでに云うと、大手メディアより、女の子の裸を載せているような雑誌(例えば週刊プレイボーイとかね)の方が、じつは反権力だったりするのは、実見してみると不思議な感じだ。大手メディアで反権力など、まったく完璧に存在しないよね。いや、まあ、エロスは根源的な欲望に近いということで、意外だと思う方が世間知らずなのかもしれないけれど。