晴。
プール。アピタとその本屋。店頭が萌え絵の表紙の小説(ライト・ノヴェルに限らない)に占領されていて驚いた。って、別に最近そうなったというわけではないが、あらためて気づいたのである。おじさんはちょっと引かざるを得ない。
エトムント・フッサール『間主観性の現象学 その方法』読了。現象学は基本的に独我論が出発点なので、そこのところがいつも引っ掛かる。独我論は西洋哲学の通奏低音ではあるけれども、現象学は特にそうだ。だから、「他者」や「間主観性」が大問題になる。自分はどうも「間主観性」が最初にくるような気がするのだが、それは、己が日本人であるからかもしれない。和辻哲郎の倫理学を思う。会議が「空気」で決まるという国、日本。
- 作者: エトムントフッサール,Edmund Husserl,浜渦辰二,山口一郎
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2012/05/01
- メディア: 文庫
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と自分などが云うのは、もちろん烏滸がましいのである。書物の深い世界を逍遥する本書を読んでいると、いろいろ読みたくなってきて仕方がない。それにしても、ブロッホの『この時代の遺産』を買っておかなかったらしいのは痛恨事。いや、家のどこかにあると思うのだが、はてさてどこでしょう…
- 作者: 由良君美
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この一週間ほど調子が悪くて、本もあまり読めなかった。分解ばかりやっていると伸び切ってしまう。とりあえず対称性を破って、注入することも必要かな。