村井章介『世界史の中の戦国日本』/赤瀬川原平『老人力のふしぎ』

休日。晴。
いろいろブログを巡回していて改めて思うのだが、皆じつに文章がうまい。日常のちょっとしたことを文学的に、おもしろく書いている。少しうますぎるくらい。切り出したばかりの大理石のような、プリミティヴな、もっとごつごつした文章はないのか。
ラーメン「麺丸」にて昼食。なんこつチャーシュー麺+小ライス1050円。癖はあるが、自分にはとても美味しい。1時過ぎに行ったのだが、狭い店内は混雑していた。
甥っ子らの阿鼻叫喚の中、村井章介『世界史の中の戦国日本』読了。落ち着いて読めなかったが、興味深い内容。再読してもいいと思った。

世界史のなかの戦国日本 (ちくま学芸文庫)

世界史のなかの戦国日本 (ちくま学芸文庫)

食べ物屋で注文の品が来るまでに読んできた、赤瀬川原平老人力のふしぎ』読了。鼎談集。「老人力」だって。まじ日本語すごい。

村松 疲れちゃうね。その同列で言うと、コードレス電話をね、探しているわけですよ。本機のところに置いてないって。よく眼鏡をかけていて眼鏡を探すっていうのがあるでしょう。それと同じで、ちゃんと耳にあてて電話をかけながら探してるの(笑)。これには愕然としたね。
赤瀬川 村松さんもけっこうきてますね。
(中略)
村松 ええ。その電話の件なんだけどさ。この前新幹線に乗っていて、通路の向こう側の人の携帯電話が鳴っていたわけ。その人、電話を耳にあてて「お、おまえ、よくここがわかったな」って(笑)。携帯ですよ。その人はそれを使いながら、まだその意味というか、内実がわかんないわけだ。
赤瀬川 うん、これはすごい! 何回か飲む席で使える(笑)。(p.258)

老人力のふしぎ (朝日文庫)

老人力のふしぎ (朝日文庫)