平野啓一郎訳の『サロメ』

振替休日。晴。
カルコス。久しぶりにBOOK OFF。店内は人でいっぱいで、駐車場が辛うじて空いているほどだった。
カルコスで買った、平野啓一郎訳の『サロメ』を読む。うーむ、見事な翻訳ではないか。福田恆存訳よりはずっと雰囲気がある。訳者あとがきにもあったが、サロメのセリフが少女っぽく訳されているのは、これはピタリと嵌る。一方で訳文に時代がかった言葉が採用されている部分もあり、現代的な部分との兼ね合いはうまく処理されていた。訳者の小説はかつて『日蝕』を読んだくらいだが、こうなると何か読んでみたくなりました。

サロメ (光文社古典新訳文庫)

サロメ (光文社古典新訳文庫)