丹下和彦『食べるギリシア人』

晴。
丹下和彦『食べるギリシア人』読了。古代ギリシア文学における食について語った本。ホメロス以外にも、古代ギリシア文学の抒情詩の断片などが引用されているが、やはり呉茂一先生の訳の素晴らしさを思う。本当に芸術的な訳というのは、この分野、呉先生の訳以外にあるのだろうか。岩波文庫は、どうしてホメロスの呉訳を新訳に替えてしまったのか。愚かしいというしかない。
 おっと、本書については語らなかった。古典古代文学ファンは必読でしょう。しかし、文学をこの雰囲気のない活字で読めってか…