高橋洋一『「借金1000兆円」に騙されるな!』

晴。
プール。ラーメン「やまと」にて昼食。つけそば(「そば」とあるが麺です)大盛800円は旨い。イオンとその本屋。
高橋洋一『「借金1000兆円」に騙されるな!』読了。何だか同じような本ばかり読んでいますね。これもキャッチーなタイトルだが、中身は至極真っ当な本。すぐ読めるので、お薦めです。日本の国債が破綻するというのなら、CDSクレジット・デフォルト・スワップ)を買えというのは、じつに辛辣だと思った。もし日本国債が速やかに破綻するなら、現在日本の国債はフランスのそれより評価が高いくらいだから、CDSで大儲けができる。
 昨日のエントリーで注しておいた物価連動国債だが、官僚だったときに著者が導入したものだったとは。これもBEIによってインフレ予想のいい指標になるが、いいデータが出るのを財務省が嫌って、今では発行されていないらしい。今までのデータから見ても、日銀の誤りははっきりしている。
 消費税の増税の状況は予断を許さないが、もし導入されてしまえば、日本経済にとってほとんど致命傷になる恐れがある。そうなってしまえば、もう仕方がないが。もうあまり云いたくもないが、過去の消費税の導入、5%への増税では、税収は増えていないことに注意すべきだ*1増税が景気を悪化させ、税収が減ったためである。(詳しいことは忘れたが、過去十年間で十兆円単位の減収になっているのではないか。)また、マネー伸び率の増加(減少)と自殺者の減少(増加)にははっきりした相関があることがわかっているとは、驚かされた。もしそうなら、今の為政者たちのやっていることは犯罪である。
 とにかく、読みやすいし、おもしろい話がてんこ盛りなので、立ち読みでもいいから覗いてみることをお薦めします。

「借金1000兆円」に騙されるな! (小学館101新書)

「借金1000兆円」に騙されるな! (小学館101新書)

*1:消費税を上げれば国債が破綻しなくなるかと云えば、例えばギリシアの消費税率が20%を超えていることをみても、怪しいことは一目瞭然である。