岩波講座「現代数学の基礎」全十七巻落手/中井久夫『「伝える」ことと「伝わる」こと』

曇。
とうとう岩波講座「現代数学の基礎」全十七巻を買ってしまいましたよ。「日本の古本屋」のサイトで検索していたら、安いのがあったので、思い切って注文したのが今朝届きました。これでわけのわからない数学書がいっぱい…で、また楽しめる。嬉しい。それから、「現代数学への入門」の方は、単行本化されたものを地道に集めています。既に品切になっているのもあるのは困るが。僕の実力では、丁寧に読むのはこちらの方だな。
図書館。イオンとカルコス。
半日かけて、加古孝の微積分の本をところどころ筆写する。第二章「数列と極限、級数の性質」がとても詳しいため。初学者向けにここまで丁寧に書かれた本は、なかなかないと思う。

自然科学の基礎としての微積分 (すうがくぶっくす)

自然科学の基礎としての微積分 (すうがくぶっくす)

中井久夫『「伝える」ことと「伝わる」こと』読了。現代日本を代表する知識人の一人による本だから、おもしろくないわけがない。磯崎新との対談が予想外に刺激的だったので、著者の対談集なんかも出ないだろうかと思う。ちくま学芸文庫の「中井久夫コレクション」の次巻(最終巻)は、ヴァレリーなど、文学関係のものらしく、今からとても楽しみだ。
当り前のことなのかも知れないが、開集合って、無限に点を含んでいないと意味がないような気がする。有限個の点で開集合を構成するということは、果して可能なのかな。距離空間の開集合なら、無限個の点を含んでいることは明らかだが。