快方か/入矢義高『増補 求道と悦楽』/ヨルゲンセン『アシジの聖フランシスコ』

曇。外は雪景色。

三時過ぎに目が覚めてしまう。熱が出てくるかと戦々兢々していたが、さほどでもない。まだ頭は重いが。しかし、することもなく、輾転反側のみ。
結局、入矢義高『増補 求道と悦楽』読了。『臨済録』の在来の読みが、重要なところで誤訳に満ちているところから始まって、学問の厳しさを見せつけているというしかない。こんな学者がいたとは。著者の禅については自分は何も云えないが、単なる付け焼刃だとは思えない。

増補 求道と悦楽――中国の禅と詩 (岩波現代文庫)

増補 求道と悦楽――中国の禅と詩 (岩波現代文庫)

昼食はまだ味がしなかったが、確かによくなってきてはいるようだ。頭は少し重い。
J・J・ヨルゲンセン『アシジの聖フランシスコ』読了。なかなか悪くないのだが、巽孝之の解説は、何これ? どうして本書を解説で嘲弄しなければいけないのかしらん。巽は「嘲弄」などしていないというかもしれないが、こういうのを嘲弄というのである。悪しきポストモダンなどいい加減にしておけ。
アシジの聖フランシスコ (平凡社ライブラリー)

アシジの聖フランシスコ (平凡社ライブラリー)