マックス・ウェーバー『権力と支配』/内田貴『民法改正』/ブゾーニの二曲のヴァイオリン・ソナタ

曇のち雨。
マックス・ウェーバー『権力と支配』読了。

権力と支配 (講談社学術文庫)

権力と支配 (講談社学術文庫)

内田貴民法改正』読了。日本の民法は明治二九年に制定されたもので、そのときから既に百年以上が経っている。その制定は、明治政府が近代国家を創るために、突貫工事でなされたもので、骨組みしかなく、現実は「解釈」によって運用されているのだそうだ。それらをきちんと法律の形で記すというのが、今回の改正の主眼だというわけである。また、読んでよくわからない古臭い日本語を、読みやすいものにするという目的もある。(なお、改正は確実なことだとはいえない。改正に反対する人もいる。)
 また本書は、改正についてだけでなく、民法入門としても読めると思った。自分は法律については無知もいいところだが、日本の民法とヨーロッパ各国の民法との比較が自ずと出てくるので、そのあたりも勉強になった。それから、民法の骨格である、「契約」というもの。どうしても日本人は、自分を省みてそう思うのだが、契約というのが苦手であるからね。

民法改正: 契約のルールが百年ぶりに変わる (ちくま新書)

民法改正: 契約のルールが百年ぶりに変わる (ちくま新書)


ブゾーニの二曲のヴァイオリン・ソナタを聴く。作曲家の若書きで、様式としてはまったくのロマン派である。最初第一番(op.29)を聴いているときは、何という退屈な曲だろうと思っていたのだが、噛めば噛むほど味が出るというか、少しづつ惹き込まれていった。とりわけ第二番(op.36a)は、なかなか魅力的な曲ではないか。才気のきらめきが見える。そう思って聴くと、バガテル集(op.28)も結構聴ける。演奏もまずまず。
ブゾーニ:ヴァイオリン・ソナタ第1番、第2番

ブゾーニ:ヴァイオリン・ソナタ第1番、第2番

MOTHER3。メカドラゴが倒せません…
ブログ「一市民が斬る!!」 http://civilopinions.main.jp/
高橋源一郎の小説ラジオ「世界一素敵な学校」 http://togetter.com/li/242794