安永祖堂『禅 ぜん ZEN』/吉川幸次郎『「論語」の話』

晴。
安永祖堂『禅 ぜん ZEN』読了。安永祖堂師は本物だ。現代を生きる禅師が、ここにいる。何とも稀有なことだ。

禅・ぜん・ZEN

禅・ぜん・ZEN

  • 作者: 安永祖堂
  • 出版社/メーカー: 禅文化研究所
  • 発売日: 2004/06/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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吉川幸次郎『「論語」の話』読了。ラジオ講座を文章にしたもので、孔子の生涯をゆるやかに辿りながら、『論語』を読んでいる。細かい注釈書ではない。まあ散漫と云えばそうなのだが、次第に惹き込まれていくようになっている。自分は『論語』を読んでから随分になってしまったので、ああそうだったななどと思いながら読んでいくのは楽しかった。読み終えてみて、ナイーヴで稚拙な感想ではあるが、孔子というのはやはり立派な人だったのだなあと思った。結構挑発的なことも言っていて、あの世の乱れた時代に、よくも殺されなかったものだと思うくらいである。挫折の人生ではあったが、最終的には後世において勝利者となったのだ。(あまりにも成功しすぎたくらいである。)例えば、ソクラテスと比較してどうだろう、というのは誰でも思うことではないか。
 それから、著者のような、人間としての大きさを感じさせる碩学というのは、今では少なくなりましたね。時代がちがうか。

「論語」の話 (ちくま学芸文庫)

「論語」の話 (ちくま学芸文庫)


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