ポリーニの新譜、ブラームスのピアノ協奏曲第一番/ベリンスキー『ロシヤ文学評論集2』/レールモントフ『ムツリイ・悪魔』

晴。
ポリーニの新譜である、ブラームスのピアノ協奏曲第一番を聴く。指揮はティーレマン、シュターツカペレ・ドレスデン。日録に書く。

ブラームス:ピアノ協奏曲第1番

ブラームス:ピアノ協奏曲第1番

ベリンスキー『ロシヤ文学評論集2』読了。うーん、分ったような分からないような。ゴンチャロフでも読んでみるか。他に取り上げられている作家は、ほとんど知らないのだよなあ。
ロシヤ文学評論集 2 (岩波文庫 赤 643-2)

ロシヤ文学評論集 2 (岩波文庫 赤 643-2)

レールモントフ『ムツリイ・悪魔』読了。二つの長編叙事詩。「叙事詩」なのだが、この翻訳で読むかぎり、どちらもきわめて抒情的である。一條正美の訳はナイーヴだが、美しい。解説はちょっとナイーヴ過ぎるかも知れないが。序文は除村吉太郎。
ムツイリ・悪魔 (岩波文庫)

ムツイリ・悪魔 (岩波文庫)

坂本龍一の「スコラ」古典派(2)(3)を視る(録画)。(2)はハイドンソナタ形式、(3)はモーツァルトの魅力。ベートーヴェンピアノソナタ第一番を使って、ソナタ形式を説明するのが面白かった。テレビだから、楽譜が出るのだよなあ。これがいい。ハイドン弦楽四重奏曲の一部を実演してくれる、古典弦楽四重奏団も素晴らしいではないか。室内楽好きとしては、ちょっと看過できない。自分はハイドン、好きだなあ。あと、バーンスタイン格好いい。
 (3)のモーツァルトの魅力、いうことなし。坂本教授が挙げた、交響曲第四十一番の終楽章は自分もとても好きだが、楽曲分析で、シンプル極まりない主題が、半音階進行で延々と引き伸ばされているところなど、改めてその革新性というか破綻っぷりというかに驚いた。ここがまた、実際に聞きどころなのだよね。天才、モーツァルト
 それから、生徒たちのワークショップの悪戦苦闘ぶりも面白い。坂本教授の提示した動機から、ソナタ形式の第一主題と第二主題を作るのだ。ソナタを書くのも大変なのだな。次回、提示部を作ってくるのが宿題なので、これも楽しみ。