ブランショ『問われる知識人』/中井英夫『悪夢の骨牌』

晴。
モーリス・ブランショ『問われる知識人』読了。公表を前提とせずに書かれた、知識人論。知識人と「正義」「人間性」など。ドレフュス事件ヴァレリー

問われる知識人―ある省察の覚書

問われる知識人―ある省察の覚書

中井英夫『悪夢の骨牌』読了。シリーズ「とらんぷ譚」の二。何とも贅沢な幻想短篇集だ。文学的表現という繊細の精神と、観念の構築という幾何学的精神がかくも見事に結びついているのは、日本の小説では稀有のことである。そして、極めてスタイリッシュな文体。現代にあっては、「文体」というものがほとんど無くなってしまった。
新装版 とらんぷ譚 (2) 悪夢の骨牌 (講談社文庫)

新装版 とらんぷ譚 (2) 悪夢の骨牌 (講談社文庫)


Eテレで放送した、坂本龍一の「スコラ」古典派篇(1)を視る(録画)。ゲストは浅田彰その他。とりあえず基本中の基本をレクチャーしていたので、特に新しく教えられるところはなかった。でも、次回は生徒たちの実技(坂本が提示した動機から、ソナタ形式の主題を作ろうというもの)があるので、ちょっと面白そう。しかし、既に放送されたポピュラー音楽についてのレクチャーの方を、視ておくべきだったかも知れない。You Tube などにアップロードされていないかな。