中井久夫『「思春期を考える」ことについて』

日曜日。晴。
中井久夫『「思春期を考える」ことについて』読了。特に西欧文化の細密で深い理解には、驚嘆させられる。読んでいると、普通の(?)論者の文章から、倍率をぐんと上げたように感じる。著者の専門分野についてはどれほど理解できたか疑問だが、文学の読みを見ても凡人とはレヴェルが違う。さて、(変な話だが)サブカルが「主流」となっている現代の日本の知の文脈の中で、著者はどう読まれていくのだろうか。


カルコスとイオン。