中沢新一『日本の大転換』/鈴木大拙『禅の第一義』

晴。十一時間くらい寝た。
カルコス。
中沢新一『日本の大転換』読了。「すばる」論文にかなり加筆されている。原発・エネルギー問題と、資本主義、さらに来たるべき経済システムの関係が、より詳しく説明されている。爆発的な本だ。これから何度もここに立ち還ることになるだろう。本書が汎く読まれることを冀う。

日本の大転換 (集英社新書)

日本の大転換 (集英社新書)

鈴木大拙『禅の第一義』読了。惹句に拠れば、初期の代表作とのこと。読むべし。
禅の第一義 (平凡社ライブラリー742)

禅の第一義 (平凡社ライブラリー742)


ショスタコーヴィチピアノ三重奏曲第二番を聴く。いつ聴いても凄い傑作だ。音楽は、音楽をただ聴くだけでよいという考え方もあるだろうが、この曲など、ショスタコーヴィチ全体主義国家の中で作曲するしかなかったことを、考えに入れずに聴くということはむずかしい。室内楽作品はとりわけ、作曲者の肉声が聞き取れるような気がする。交響曲など、わざわざ空疎な作品すら書かずには、安全に生きては行けなかったようなところがあるので。
ショスタコーヴィチ:室内楽曲集(3枚組)

ショスタコーヴィチ:室内楽曲集(3枚組)