NHKスペシャル「世界ゲーム革命」

昨年12月12日に放送され、録画しておいた、NHKスペシャル「世界ゲーム革命」を見る。今のゲームの刺激の強さに驚く。人間は何にでも慣れるが、これはほとんど麻薬的な中毒だ。かつてゲームが出だした頃、そのうち一生ゲームをやって過ごせることになるだろう、と思っていたのだが、それが現実化している。実際、テスト・プレイヤーとして、それを職業にしている者すら現れている。
 かつて、コンピューター・ゲームは日本の独壇場だったが、ゲーム制作のシステム化により、日本のシェアは急速に小さくなった。日本の職人芸的な方法が、通用しなくなったのである。今、ゲームの世界で起きていることは、映画におけるハリウッド化と同じだ。莫大な制作費を使い、徹底的にマーケティングし、事前に専門の会社に頼んでリプレイを繰り返させる。そして全世界に売る。
 ゲームは既に、脳科学接触しつつある。脳波によってプレイし、脳波によって刺激を与えることが考えられている。また、身体に直接リアクションをなすことも試みられている。ますますヴァーチャル・リアリティが、リアル化していく。結局個人として、こういう世界に、どれほど接触を保っていくか、ということになる。

※参考
http://togetter.com/li/78279
http://togetter.com/li/81158