晴。
朝一番でプール。アピタ。
上林暁『星を撒いた街』読了。上林の小説は文庫で二冊読んだことがあるだけだが、山本善行氏の撰になるこのアンソロジーを読んでみて、陳腐な表現になってしまうけれども、そのすばらしさに驚かされた。一字一句、心に沁み入ってくるような文章が並んでいる。私小説にこんないいものがあるとは。目を開かれたような思いだ。
自分は最近、変な言い方になってしまうが、何でもない「普通の」人の「普通の」ブログの面白さに気づいたのだけれども、「私小説」の面白さも、それに多少似ているかとも思う。つまらない人生などない、というか。それがすばらしい文章で書かれていれば、なおさらである。
それから、あわてて付記しておけば、本書は「書物」としてもとてもゆかしい。つつましくも美しい本になっている。
- 作者: 上林暁,山本善行
- 出版社/メーカー: 夏葉社
- 発売日: 2011/07/04
- メディア: 単行本
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