「すばる」8月号・中沢新一「太陽と緑の経済」/ガルシア=マルケス『族長の秋』

晴。
カルコス。
「すばる」8月号の、中沢新一「太陽と緑の経済」を読む。経済を、交換による閉じた同質性からなる「第一種」のものと、キアスム構造をもつ、異質なものを取り入れてくる「第二種」のものとに分け、それらの結合によって新たな経済システムを創造するというヴィジョンを語っている。いかにも著者らしいし、これは希望の原理になるかもしれないのだが、一方で強く反発されるような気もする。「太陽エネルギーと農業? 新しくないじゃん」という感じで。しかし、太陽からの「贈与」を受ける第一次産業の重視は、いかに陳腐に見えても、考えなくてはならないことではないか。

すばる 2011年 08月号 [雑誌]

すばる 2011年 08月号 [雑誌]

ガブリエル・ガルシア=マルケス『族長の秋』読了。鼓直訳。疲れました。変な小説。
族長の秋 (ラテンアメリカの文学) (集英社文庫)

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