野呂邦暢短篇選『白桃』

曇。夜雨。
プール。イオン。
野呂邦暢短篇選『白桃』読了。文章はいいと思う。でも、こういう小説群がつらいのは、やはり文学がわかっていない証拠だろうか。正直、最後の「花火」でホッとした。それから、野呂の読み方としておかしいのかも知れないが、相当マッチョに感じるのですけれど。

白桃―― 野呂邦暢短篇選 (大人の本棚)

白桃―― 野呂邦暢短篇選 (大人の本棚)


家の近くに、子猫を二匹捨てていった奴がいる。時々、親を求めてにゃあにゃあ鳴いていて、夜は雨が降ってきたために、一匹がウチの車庫に入り込んでしまったが、父はかなわんと、雨の中に追い出してしまった。