『般若経』/永井均『倫理とは何か』/知里幸恵編訳『アイヌ神謡集』

日曜日。晴。
カルコス。
般若経』読了。

般若経 (ちくま学芸文庫)

般若経 (ちくま学芸文庫)

永井均『倫理とは何か』読了。いやもうこれ、最高におもしろい。危険な本だ。西洋倫理学を題材にしながら、倫理ということを徹底的に追い詰めている。本書は自分で読んで考えるしかないので、内容紹介のようなことはしないが、ちょっとだけ書いておきたい。本書は「西洋」倫理学が題材だが、キリスト教については、ニーチェのところ(あとカントがプロテスタントだったということ)以外は、ほとんど考慮されていない。西洋人がこうした問題を考えれば、どうしてもキリスト教を意識せざるを得ないし、だからどうしても「ヌルく」なる。本書の息苦しいまでの論理の徹底というのは、キリスト教を捨象したがゆえであるし、自分はそれはいい方に出ていると思う。本書が衝撃的なまでの読書体験にならんことを!
倫理とは何か 猫のアインジヒトの挑戦 (ちくま学芸文庫)

倫理とは何か 猫のアインジヒトの挑戦 (ちくま学芸文庫)

知里幸恵編訳『アイヌ神謡集』読了。すばらしい。日録に書く。
アイヌ神謡集 (岩波文庫)

アイヌ神謡集 (岩波文庫)